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モンテ・クリスト伯(小説) 読了

7巻。今、読了しました。
面白かった。

以下、ネタバレもあります。







復讐劇なのに、大胆な主人公の冒険譚を読んでいるようにわくわくし、表現の細やかさは自分が登場人物になったかのように心情を想像することができた。
取り上げれば本当にきりがないが、私が好きな箇所のひとつは、エドモンが脱獄に成功して初めて日の出を見たシーン。なんという美しい表現だろう、文字の向こうに日の出の様子、朝陽が波にきらめく様子がありありと、動画として浮かんだ。
モンテ・クリスト伯爵の変化も面白い。変装はもちろん、相手や復讐の段階によって変わる態度や、人間性の変化も見ごたえがある。
様々な視点や場所で描かれ、なかなか復讐らしくならないのに、飽きずに読める。
それでいて、実は繊細な伏線が緻密に張り巡らされ5巻から徐々に、6巻からはいよいよ怒涛の復讐劇となる。
復讐なのに不思議なほど痛快。下手な復讐をしないというか…真綿をしめるようだったのが確かな攻撃となるが、モンテ・クリスト伯爵は法律は犯さない。説得力をもったストーリーに思わず唸った。

しかし、罪のないエドゥワールが犠牲になったことで生まれる悔恨と迷い。伯爵の人間らしさが最後に浮き彫りになる。

最後の方では、あまりにマクシマリヤンを焦らすので、「早く言ってあげて~何ですぐ言ってあげないんだろう」と若干やきもきした。しかしデュマは読者心理をよくわかっているようで…なぜ焦らしたのかまでも書かれていた。

復讐劇でありながら、読了後は清々しさと達成感(普段は長編小説は苦手です。)が残った。
名作ほど後世に残るとされるのは、まさしくそうかもしれない。

勉強と仕事以外は食事もトイレも睡眠もそぞろになるほど、熱中して読み、図書館に次の巻をかりに行くのが楽しみだった。
空想の世界に没頭でき、早くまた読んでその世界に触れ没頭したいと思える小説は、多くない。
長く楽しんだが、しばらく余韻も抜けそうにない。


以上です。
乱文、失礼しました。お読みくださりありがとうございます。